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お釈迦様入滅の日、「涅槃会」

掲載日: 記事No.56

インドでお釈迦さまがお亡くなりになった日が今日、2月15日です。

仏教寺院では毎年この日お釈迦さまの入滅を記念しての法要が厳粛に修行され、この法要を涅槃会ねはんえといいます。

仏教徒にとっての大事な3つの法要、すなわち4月8日、お生まれになった降誕会こうたんえ、12月8日、お悟りを開かれた成道会じょうどうえ、そして、今日2月15日お亡くなりになられた涅槃会ねはんえを合わせて三仏忌さんぶっきと呼びます。そして、これらの三仏忌こそ仏弟子、仏教徒にとっては最も大切にしている報恩感謝のご法事となります。

涅槃とはお釈迦さまの入滅を意味している言葉です。

入滅とは文字通り「滅に入ること」であり「死」を意味します。

まずそのお釈迦さまの入滅の様子から伺ってみましょう。

お釈迦さまは35歳でお悟りを開かれて以来45年間人類衆生済度のためインド全国を説法行脚されました。

しかしお釈迦さまも肉体を持った人間です。

80歳になってからはとみに老いが進まれました。

それでも渾身の力を振り絞られ最後の説法の旅に出られました。

そしてやがてクシナガーラ城外の河畔にたどりついた時にはもう老いと疲れで歩くことも出来ず沙羅双樹さらそうじゅの木の下に頭を北に右わきを下に横たわっていました。

お釈迦さまはご自分の入滅を悟り、弟子や人々を集めて最後の説法をされました。

それが「遺教経」に説かれています。お釈迦さまのまわりに弟子ばかりではなく天竜や動物や鬼畜までもが集まって泣き叫んだと言われています。

お釈迦さまはその悲嘆にくれる弟子達に向かって、これを慰め、常に精進することを諭され静かに目を閉じられ涅槃に入られたのです。そして、有名な「自灯明」「法灯明」-【自らを灯として他を灯とすることなかれ。法を灯として他を灯とすることなかれ。自らの人生を自らが道を切り開き、正しく生きよ】-と最後のお言葉として伝えられました。

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