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当寺院では、月に一度皆様にわかりやすい法話、

人を叱る三つのコツ

掲載日: 記事No.83

今回は、シンクロナイズスイミングの井村監督のお話しを以下、紹介させていただきます。

 

いま、スポ-ツ界で叱る教育の代表といえば、すぐに私の名前が挙がります。でも、私の中では叱っているという意識は全くありません。下手だから下手、ダメだからダメ。本当のことを言っているだけなのです。そして本当のことを言ったら、私は必ず直す方法を言います。

一つの方法だけでは直りませんから、今度はこうやってごらんと、どんどん次の直し方を言います。そして直ったと思ったら、「それでいいよ」とちゃんとOKをだすのです。

でも取材に来られるマスコミの方は、私が怒っているところばかり撮るから、ああいう恐ろしい映像になるんですね。

ここで皆さんに叱るコツをお教えするならば、叱る時はまず現行犯で叱ってください。いまのそれが「ダメ」なんだって言われたら、人間は反省します。「君、この前も同じことを言ったよ」と古いことを持ち出してはいけません。これをやられると、いまやったことへの反省が薄れてしまうのです。

もう一つしてはいけないのは、しつこく叱ること。それは本人の自己満足で、聞いている人は「もう分かったよ」って嫌気が差してくるのです。

「現行犯で叱ること、古いことを持ち出さないこと、しつこく叱らないこと」、この三つの叱るコツをぜひ覚えてください。

そして、叱る時は本気で向かってください。

相手がどんなに小さなお子さんでも、自分に本気でぶつかってくれているかどうかは分かるのです。中途半端に叱るくらいなら、最初から知らん顔しているほうがましです。叱るとは、いま自分の目の前にいるこの人は、絶対にこのままでは終わらないんだ。いまの状態よりも必ずよくなるんだと、その人の可能性を信じることなのです。

だから本気でぶつかり、良くなるまであの手、この手で引き上げようとする。叱るとは、その子の可能性を信じるということなのです。

 

如何でしょうか、現場で大勢の子や孫のような選手をオリンピック代表選手に育てあげた名伯楽の井村さんならではのお話しですね。どうぞ、子育て、部下育ての参考になさって下さい。

 

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