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当寺院では、月に一度皆様にわかりやすい法話、

『不惜身命』・『但惜身命』

掲載日: 記事No.89

今回は今月号の雑誌致知より引用させていただきます。

『不惜身命(ふしゃくしんみょう)』・『但惜身命(たんしゃくしんみょう)』

「仏教から言いますと、道というもの、法というものは、なにものにも代え難い尊いものであって、その尊いものを求め行ずるためには、この身この生も惜しまない、これを『不惜身命』といいます。」また、「その尊い法を求め行ずるが故に身命を惜しむ、これを『但惜身命』と言います。」

そして、こう結ばれているのです。

「但惜身命なるが故に不惜身命である。身命を惜しまずしてただ法を求むるのである。そして、求むるが故に身命を惜しむのである」
一見矛盾するようですが、どんな道であれ、一道に命をかけて打ち込んだ人は、皆こういう覚悟をもって事に臨んでいたのではないかと思われます。

 

先日、WBCの戦いで名将栗山英樹監督の率いる侍ジャパンは三度目の世界一に輝き、日本中を沸かせました。
選手たちは皆めざましい活躍をしましたが、中でも衆目を集めたのは大谷翔平選手です。
数年前、その大谷にイチローがアドバイスをしていた言葉があります。こんな言葉です。「無理がきく間は無理をしたほうがいい」無理をすることは大事だ。無理をするから実力が養われる。しかし、無理がたたってへたり込んでしまうような無理はしないほうがいい。そのバランスを自分で見極め、無理をすることが向上に繋つながるんだ。
イチローの言っていることはまさに、不惜身命、但惜身命と同義なのです。
イチローもまた、この二つの言葉の体現者と窺い知ることができます。

 

皆様もこの言葉のように、自らの人生の中で実践されます事をお勧め致します。

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