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四苦八苦(生きている以上さけられない苦しみ)

掲載日: 記事No.33

人はなぜ苦しみ、その苦しみの原因はどこから来るのでしょう
皆さんは「四苦八苦」という言葉はご存知ですね。避けられない「四つの苦しみ」とやってくる「四つの苦しみ」の事です。人は誰も常に幸せになりたい、幸せでありたいと望みますが、残念ながら結論から言いますとそれは不可能なのです。
さて、避けられない「四つの苦しみ」とは皆さんご存知の「生・老・病・死」です。これらは、この世はすべて苦であるという真理をあらわしています。
ではやってくる「四つの苦しみ」とはなんでしょうか。少し難しい言葉がつづきますが、第一は愛別離苦(あいべつりく)、愛する人、好きな人とはいつか別れが待っている事。
第二は怨憎会苦(おんぞうえく)、嫌な事、嫌な人とも顔を合わせる事。
第三は求不得苦(ぐふとっく)、自分が欲しいと思っても必ず手に入るとはかぎらない事。
そして最後の四番目は五陰盛苦(ごおんじょうく)、この世はいやなことがなくならない仕組みになっていること
お釈迦様は苦しい修行の中から、この「四苦八苦」の真理をさとられました。そして、人として避けて通れないこの「四苦八苦」を受け入れる事で「人」としての生き方が変わるのだとおしえられました。
現在の社会、我々は苦しみの連続ではないでしょうか。お釈迦様のこの教えが「苦しみ」と向き合う道標になるのではないでしょうか。

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